イラストレーションフェスティバル

junaida

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画家。1978年生まれ、京都在住。<Hedgehog Books and Gallery>代表。2007年から2011年まで芸能プロダクションAMUSEにアーティストとして所属。2010年京都・荒神口に<Hedgehog Books and Gallery>を立ち上げる。ボローニャ国際絵本原画展2015入選。京都精華大学客員教授(2014~2016年)。近年の仕事に、百貨店<三越>のクリスマスディスプレイ(2012~2014年)、西武グループのサービス「SEIBU PRINCE CLUB」のメインビジュアル(2012~2015年)、ほぼ日手帳2017への作品提供などがある。
Painter / Artist
Born in 1978. Lives and works in Kyoto, Japan. The owner of Hedgehog Books and Gallery. Belonged to the entertainment agency AMUSE(2007〜2011). Started Hedgehog Books and Gallery in Kyoto, Japan in 2010. Bologna Illustrators Exhibition 2015 Selected Artist. Visiting Professor at Kyoto Seika University (2014〜2016). Recent works includes the Christmas display of Mitsukoshi department store (2012〜2014), the main graphic for SEIBU PRINCE CLUB (2012〜2015), design of HOBONICHI TECHO 2017.
HP:http://www.junaida.com

息を呑むほど繊細で、だが穏やかな慈愛に満ちた世界の向こう側に秘められた、畢竟のストイシズム

その一筆は描き出す前に込めようとした想いを寸分違わず刻めているか、己の魂と肉体を完膚なきまでに削ぎ落としながら向き合えているかーー息を呑むほど繊細で、だが穏やかな慈愛に満ちた世界の向こう側に、そんな畢竟のストイシズムを秘めた絵描きとしての矜持が顔をのぞかせている。それがjunaidaのすべての作品に通底する唯一無二のテーゼであり、自身が描く意味のありか、である。これほどまでの覚悟を持った表現は、ゆえに受け手の自由な解釈を受け止める揺らぎなき強度を、余白をもまた持ち合わせているわけで。この懐の深さこそが、彼を芸術家ではなく絵描きたらしめんとするゆえんなのだろう。その画角の外や異なる時制に在る風景や団欒を観る者が自在に翼を羽ばたかせて想像することを、彼自身がむしろ愉しんですらいるように感じるのだ。かくしてこんなにも凛々しく人懐っこいイマジネーションの桃源郷を、ぼくはほかに知らない。(担当:藤井道郎)