イラストレーションフェスティバル

日下明

日下明

日下明

イラストレーター/グラフィックデザイナー。大阪在住。イラストレーションを軸に、グラフィックデザインまで手がける。個展、グループ展など、展覧会でも作品を発表。また、絵と音と言葉のユニット「repair」としても活動。絵とトロンボーンを担当。
HP:https://akirakusaka.com/

見る人の数だけ、あふれ出す物語

「世界観」という言葉がこれほどしっくり来るイラストレーターはいないのではないか。この世界なら、信頼できる。この世界があるなら、ぼくたちは生きていける。そう、日下明が描く世界があるなら。

ぼくたちはふだん、言葉という道具を用いて物語を紡ぐわけだけど、その目的を達成する上で、必ずしもその道具は必要ではないのかもしれない。なぜなら、1枚の絵からあふれ出す物語は、言葉で紡がれるそれよりも雄弁に思えるからだ。日下さんの絵を見てぼくは、幼い頃の寂しかった夜の記憶、若かりし頃の蜜のような恋の記憶、つい先日彷徨った森の中の匂いを思い出す。

おそらく……

見る人の数だけ、異なる物語が紡がれるのだろう。それがイラストレーションの素晴らしさであり、日下明の作品の素晴らしさなのだ。(担当:北島勲)

20種類のポストカードを販売します。

絵と音と言葉のユニット「repair」のCD。

来月台湾で開催する個展のフライヤー用のイラストレーション。なんと、貴重な製作過程の動画を日下さんに提供していただきました。