版画で表現された空と海が、こんなにも美しいなんて。
きっとあなたも「平岡ブルー」に恋をすることだろう

平岡さんの作品を初めて目にしたのは、およそ1年前の鎌倉でのこと。ふらりと入った店で、平岡さんが展示を行っていた。そこで目にした版画作品に、私の目は釘付けになった。鎌倉の空と海が、美しい藍色から白へのグラデーションで描かれ、モノトーンの明暗の中に、黄色の光や赤い花がパッと明るさを添える。さらにそこには「彫る」という力強さと、細い刃先を使った繊細さが入り混じる。静けさと美しさと、物語。それらが秘められているような作品。版画にはこれほどの表現力があるのか。その時から、私は平岡さんの作品の虜になった。そして、＜手紙舎鎌倉店＞のロゴやオリジナル・ポストカードのデザインをお願いすることになった。作品「夜の手紙舎」は、それが届いた時、あまりの美しさに心臓がドキドキしたことを今でも覚えている。（担当：渡辺洋子）