イラストレーションフェスティバル

鬼頭祈

鬼頭祈

鬼頭祈

日本画家、イラストレーター。1991年静岡県生まれ。京都造形芸術大学日本画コース卒業。日本画の技法を生かし、小人や苺をモチーフにした現代的な絵画を制作。画家として国内外の個展を中心に活動。イラストレーターとして広告・アニメコラボグッズ・絵本などに作品を提供。第190回「ザ・チョイス」入選(江口寿史氏審査)。
HP:https://www.inorikito.jp/

小人を肩に乗せ、時代を旅する描き手

日本画家、イラストレーターという肩書きで活動する鬼頭祈さん。日本画家として関心のある題材で絵画作品を発表しながら、イラストレーターとしてファッションや書籍装画、アニメ作品とのコラボレーションなど幅広いジャンルのクライアントワークで活躍している。

江戸時代の日本画家・伊藤若沖らの絵にも影響を受けたと話す鬼頭さん。極彩色と緻密な筆致で知られる若沖だが、墨絵の線と余白の在り方を見ると心がスッとする。鬼頭さんが描く伸びやかな線にも、描き手の緊張感や意思が宿っているように感じた。

作品によく出てくる小人は、大学の日本画の授業で植物を描く際に、遊び心で登場させたのが始まりという。鬼頭さん曰く、彼らは「あちら」と「こちら」を行き来する存在。こちらの目は気にせず、目の前のイチゴをおいしそうにかじったり、のんびり寝そべったり、今という時間を味わっている姿が愛おしい。

雑誌の挿絵などでは筆ペンで線を描き、デジタルで着彩することが多く、カラーの筆ペンや顔彩を使うこともある。絵画作品を描く時は、和紙をパネルに張り、墨をすって絵の具で描く。鬼頭さんもまた、イラストレーションと絵画との境界をまたぐ存在だ。時代の変遷を経て残った日本画の技術を用いて、小人と共に今の時代を旅する人。そして、日本画とイラストレーションの歴史に一つの点を打つ描き手だ。(担当:柿本康治)


張子人形 

缶バッジ

缶ミラー


トートバッグ

ZINE『Avant folk』

ZINE『ISLAND』 ポストカードセット

オリジナル壁紙を制作・販売するブランドWALLTZとコラボして制作した壁紙「Strawberry fields forever」です。当日は入場口に施工する予定です。

当日は「26番」のブースでお待ちしています。こちらの絵が目印です。